ピンチから見えたこどもの小さなコミュニティ

お久しぶりです。
前回更新してから、気づけば1ヶ月以上が経過してしまいました。

5歳の娘、2歳と息子、0歳の赤ちゃんの3人の子育ては
想像以上に目まぐるしく、
まさに「バッタバタ」の日々です。

そんな中でも、こども食堂の活動は周りの方々の協力のお陰で
試行錯誤しながらも続けられております。

年末から年始にかけてのこども食堂の様子を
3部作でお伝えしたいと思います。

大変!大ピンチ

こども食堂「渋谷区おばさん」は、
こだわり抜いた美味しい食事を提供しているだけではなく、
居場所づくりも大切にしています。

その居場所作りの一つとして
ママぷらさんによる「キッズダンス」があります。

広い本堂でノリノリの音楽をかけながら
思いっきり身体を動かせるダンスは大人気で、
「ダンスをやりたい」と渋おばに来てくれる子もいるほど。

そんな渋おばの大事なレクリエーションの一つであるキッズダンスが
当日、急遽中止となってしまいました。

これは大変!大ピンチです。

もちろん渋おばメンバーの中にダンス経験者はおらず、
こども達を夢中にさせる特異な才能もない。

しかし、食事も作らないといけないので
「じゃぁ作戦を練ろう!」と、ゆっくり話をしている時間もありません。

無法地帯⁈

そうこうしているうちに、こども達が集まってきました。

「こども達と一緒に楽しんで遊ぶしかない!」と、
新聞紙をくるくると丸め、風船を膨らまし、
即席ゲームにチャレンジしましたが、
下は2歳のイヤイヤ期(我が子です)から上は小学校高学年と
年齢層がバラバラなことも達をまとめるのは至難の技。

掌に棒を乗せて、よ〜いどん!

この日は、立正寺の御住職も不在であり
正座をして静かに説法を聞く時間もなかったので、
こども達は「一旦、心を落ち着かせる」こともなく
大きな本堂で思い思いに大ハッスルです。

お寺の本堂が無法地帯と化してしまいました。

長い棒を持つと、血が騒いじゃうよね〜

おとなと一緒に遊ぶのって楽しい!

そこで、何でもこなせる渋おば料理長がヘルプに。

はいはい!みんな、丸くなって〜

3児の母でもある料理長は、こども達をまとめるのもお手の物です。

円になったところで、誰もが一度は遊んだことがある
「ハンカチ落とし」をスタート!

こどもと一緒に全力で遊びます

付き添いにきてくれていた保護者の方も一緒に入り、
みんなでわいわい。

「ハンカチを落とす」という単純なゲームですが、
意外と大盛り上がりでした。

「そういえば、幼い頃に
親戚のおじさんが全力で一緒に遊んでくれたのって
友達だけで遊ぶのとはまた少し違って、とっても楽しかったな〜」
と、真っ暗になりクタクタになるまで遊んだ日のことを想い出し
なんだか懐かしい気持ちになりました。

小さいこどもがいると、
家の中では育児や家事に追われてしまい、
なかなかこどもとじっくり関わる時間が取れません。

かといって外遊びに公園に行っても
「一緒に遊ぶ」というよりも
「見守り」の体制になってしまいます。

同じ目線で一緒に遊ぶことは意外と貴重で、
全力でぶつかってくるこどもを相手にしていると
いつの間にか自分も童心に返っていてストレス発散になります。

そして、何よりこども達に「おとなと一緒に遊ぶのって楽しい!」と思って貰えるといいな〜と思っています。

こどもの小さなコミュニティ

いっぱい遊んだ後は、1階に降り手を洗って着席です。

今日の献立を説明し、みんなで一緒に「いただきます」

きちんと手を合わせて「いただきます」をします

12月は「冬の献立」です。
・洋風おにぎりは左から、
 ①醤油麹入り丹精國鶏の鶏ごぼうめし
 ②みんな大好き平牧ウインナーのケチャップライス
 ③ほくほくさつまいもと梅のさっぱりおにぎり
 ④しっとりうまうま玉ねぎ麹コーンピラフ
 ⑤旨味たっぷり平牧ベーコンの3色おにぎり
・ほっこり温まる濃厚クリームシチュー
・国産りんごジュースのゼリーとちおとめ添え

玉ねぎ麹と醤油麹が大活躍のおにぎりです

12月は参加者が少なめだった分、
「お代わり」を沢山することができ、
やっぱりゼリーは大人気!
2歳の食いしん坊は3つも食べていました。

沢山遊んで、お腹いっぱい食べて大満足のこども達。

スケットに来てくれた渋谷区の助産師さんが
「こうやって集まれる場所っていいね〜ほっこりするね〜」
と、こども達の様子をみて笑顔に。

今回はダンスが無かった分、
フリーの時間が長かったのですが、
こども達の様子をよ〜く見てみると、
玩具がなくても、大人がいなくても、
何だか楽しそうに遊んでいます。

机の下に隠れる遊び?

4月からこども食堂を開始して、
顔見知りのメンバーも増え、慣れてきたこともあってか、
こども達のコミュニティができていました。

年齢も学校もバラバラですが、
一緒にわいわい遊んだり、
時には自然と大きい子が小さい子の手を引いていたり。

そして、なんとこども食堂の看板まで作ってくれていたのです。

折角なので、玄関に飾りました

「みてみて〜」と胸に抱えた看板を
わざわざ見せにきてくれた時、渋おばのメンバーは全員大感激!

こども達の中で「渋おば」が大切な場所になってくれているのかな〜と、
今までやってきたことが少しずつ芽になってきた気がして嬉しく思いました。

そんなこんなで、
ダンスが急遽中止になったピンチから
こども達はおとながわざわざ何かを準備しなくても
コミュニティを作って仲良く遊ぶことができることを学ぶことができました。

そして、次回は年明けの1月です。
第2部もよろしければ、読んでください。