味覚の変化「大人になったな〜」と感じる味
大人の味って何?
何か食べた時に、「大人になったな〜」と感じることはありますか?
最近、主人が
「うまい!」
と言った後に、
「これをうまいと感じるようになるなんて、大人になったな〜」
と明後日の方向を向きながら、しみじみと鑑賞に浸っていることが多々あります。
こどもの頃は嫌いだったけど、成長するにつれて味覚が変化し、大人になって急に食べれるようになったものが誰にでも一つはあるのではないでしょうか。
私はもともと好き嫌いが激しく、食わず嫌いなこともあり、食べられる物が限られていましたが、「食」に向き合うようになってから、食事の内容も変化しました。
逆に主人は好き嫌いがほとんどないのですが、私が調理するものが変わったことで、食卓に並ぶ食材が変化し、味覚の変化を感じているようです。
主人の言葉をきっかけに考えるようになったので、私が思う「大人になったなと感じる味」について書かせて頂きたいと思います。
旬のものを食べる
まず一番は、「旬のものを食べる」です。
旬のものを食べる生活をされている方は、季節の移ろいに目を向けることができており、値段だけではなく食材の良し悪しなどを見極める力があるイメージがします。
それには、色々なものを食べる経験だったり、日々の暮らしを楽しむ精神的な余裕が必要な気がして、何だか大人なイメージがあります。
旬のものを食べて季節を楽しまれている素敵な方が、周りにたくさんいらっしゃいます。
私の場合は、ファーマーズマーケットや直売所、畑などに行き、生産者の方とお話したり、他のお客様が生産者の方とお話されている横で耳はダンボで「ふんふん」と大きく頷いています。
まだまだ勉強中ですが、食卓に旬のものが並ぶようになり、
「少し大人になったかも⁈」と思いました。
素材の味を楽しむ
もう一つは、「素材の味を楽しむ」です。
旬のものは味自体がしっかりしていることが多いので、少しの味付けで素材そのものの味を楽しむことができます。
結婚当初は、主人が食べ応えのあるがっつりした味付けが好みだったので、調味料でしっかり味付けをする調理法が多かった記憶があります。
麹をつくるようになり、「食」についての意識が変化したことで、旬のものを食べる生活になったことに加えて、発酵調味料を使うようになったことで、素材の味を活かした調理法に変化しました。
しかも、発酵調味料を使うことで、本当にご飯が美味しくなるので、主人もがっつりした味付けではなくても喜んでくれるようになったのです。
調味料の味ではなく、素材の味を感じて美味しいと思った時に
「大人になったな〜」と感じます。
五味を感じる
最後は、「五味を感じる」です。
舌で感じることのできる味は、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味の5つです。
「甘いから美味しい」と単純な味を好むのではなく、
複雑な味を楽しめるようになったり、
五味の中でも「苦味」をおいしいと感じれるようになると
「大人になったな〜」と感じます。
そして、こちらは先日鎌倉レンバイで購入した、甘長とうがらしです。
たま〜に辛いのがあるけれど、基本は辛くないそうで、油との相性が良くさっと炒めるだけで美味しいとのこと。
米油で炒めた後に、本枯節をかけて、しろたまりをかけるだけの一品。
(今回は手作りの発酵調味料は使っていませんが、鰹節が本枯節で発酵食品、しろたまりが生醤油なので発酵食品です)
一つだけピリッと辛い唐辛子がありましたが、甘みと苦味を感じてとても美味しかったです。
そんな大人が食べている様子をみて、食いしん坊の娘も興味を示していましたが、
「辛い」とか「苦い」という言葉を聞き、さすがに勇気はでなかったようです。
しかし、怖い物知らずの1歳の息子は、ヘタまでまるまる食べていました。
恐るべし1歳児です。
これから先、手作りの発酵食品や本物の調味料を使うことで、今後さらにどのように味覚が変化していくのか楽しみです。
余談ですが、私はビールが飲めません。
日本酒・ワイン・ウイスキーは飲めるのに、ビールだけは何度チャレンジしても飲めません。
なので、TOP写真は私にとっての大人の味「ビール」にしてみました。
今後、ビールを克服できればいいなと思っています。