醤油の搾り粕で手作りふりかけ
醤油の搾り粕
醤油粕はご存知でしょうか?
文字通り、醤油の搾り粕なのですが、なかなかイメージがつきにくいですよね。
醤油は、蒸した大豆と炒った小麦に種麹を加え、そこに塩を混ぜて、発酵させて作ります。
その発酵させたどろどろの液体を諸味(もろみ)といい、諸味を搾って醤油を取り出します。
その絞った時にでるかすを醤油粕といいます。(TOP写真のものです)
ミツル醤油
福岡県糸島市に家族で営まれている醤油屋さん、ミツル醤油という老舗醤油メーカーがあります。
約1年前、主人が参加しているセミナーでミツル醤油さんの四代目城慶典さんから醤油造りを教わるという機会がありました。
そこで主人は2Lのボトルに醤油を造ってきて、始めは毎日、暫くすると、1週間に1回、嬉しそうにボトルを振っていました。
そのボトルの定位置は主人のデスクなのですが、自宅に遊びに来た人は、デスクにオブジェの様に飾られている不思議なボトルが気になるようで、必ず「あれは何?」と聞くという、謎の液体が入ったボトルです。
手作りふりかけ
そして、先月下北沢の発酵デパートメントに行った際、ごはんのお供にミツル醤油さんの醤油粕をおすすめされました。
主人が自宅で醸している醤油と同じだったので、試しに購入してみることにしました。
しかしらこの醤油粕、ほとんどが食物繊維と塩でできていおり、うま味の要素は少なく、そのまま食べると塩辛く感じます。
お茶漬けにいれると美味しいと教えて頂いたのですが、あまりお茶漬けを食べる習慣がありません。
ご飯と混ぜておにぎりにしてみましたが、お世辞でも美味しいとは言いづらい。
ミツル醤油さんのONLINE STOREを覗いてみると、醤油粕をベースにしたふりかけが販売されていたので、これをヒントに自分でふりかけを作ってみました。
するととても美味しくでき、ご飯に混ぜておにぎりを作ると娘も大喜び。
我が家は市販のふりかけを使っていないので、娘がご飯のお代わりを要求したときは胡麻や鰹節をかけていましたが、これからはこの手作りふりかけが大活躍しそうです。
簡単3ステップレシピ
①フライパンに醤油粕を入れ、水っぽさがなくなるまで弱火にかける。
②胡麻・鰹節・甜菜糖・ごま油を入れて、さらに弱火にかける。
③砂糖が溶けて全体が馴染んだら完成。
粗熱が取れたら保存容器に入れて保管してください。
この醤油粕、実は有効な利用方法が少なく、産業廃棄物として破棄されたり、家畜の飼料や畑の肥料として使用されている現状があります。
私たちは、先人の知恵の恩恵を受けて、美味しい発酵食品・発酵調味料をいま食べることができています。
きっと先人達は、この醤油粕も有効活用していたのではないかなと思います。
便利になった現社会を否定する気持ちは全くありませんが、いま私は、持続可能・sustainableな未来に繋がる行動をしていきたいと思っています。